2-3
Grp
Grp
シェリー・マンは写真で見た限りかっこよさの塊に見える。実際にあったことはないが、このインパルス盤など、ジャズを聴き始めたころから気になって仕方なかった。顔ジャケが多いので有名なブルーノートやプレスティッジとは一味違ったかっこよさ。それはたぶんシェリー・マンが男前だからだろうし、ベストが似合うし、タバコを加えた渋いドラマーだからなのだろう。しかし外見だけではない。ひとたびスティックから繰り出されるドラミングはどこまでもシャープでセンシティブ、さらに随所にパンチが効いている。西海岸随一と定評があるそのドラミングだが、このアルバムでは表題のとおり、デュオ、トリオ、カルテットと変化を見せ、マンのドラムの妙味とテクニックのさえを一段と強調している。スイング時代からの巨匠で、晩年にはモダン・ジャズにも挑戦したコールマン・ホーキンスといった超ベテランの参加もこのアルバムをより興味深いものにしている。
Something in Common
32 Jazz
32 Jazz
ミューズのSomething in Common(1978)と、Cedar Walton "Firm Roots"(1976)を1枚にまとめたもの。サムの演奏はこの時期、より一層スリリングで新鮮さを感じる。タイムレス盤「Eastern Rebellion」につながる、気心の知れたメンバーとともに、「これがメインストリームジャズ」といった演奏が続く。サムお得意の変幻自在な洗練されたベースを堪能できる、お買い得の1枚。
The Complete Bill Evans on Verve
Verve
Verve
なんとCD18枚からなる巨大コンピレーション・コンボ。選りすぐりの厳選CDというわけではないし、収録曲もどちらかというと普通レベルに感じるものもありますが(全体としてはレベルは高いです)、未収録曲がかなり含まれているのでビル・エヴァンスのファンにはとても嬉しいコンボです。ビル・エヴァンスのヴォーカル曲が入っているのにはビックリさせられます。そういう変り種を楽しめるのもこのコンボのいいところです。
Cattin' with Coltrane and Quinichette
Prestige/OJC
Prestige/OJC
コルトレーンがレスター・ヤングの流れをくむテナー奏者のクニシェットとのダブル・テナーで吹き込んだ一枚。音楽的にはクニシェット寄りだと思うが、売るためにコルトレーンの名前を強調したのだろう。この頃のトレーンは空間を埋め尽くす”シーツ・オブ・サウンド”を完成させ、例のごとく吹きまくっているが、一方のクニシェットは飄々と受け流してる。この対比が面白い。「オール・ザ・シングス・ユー・アー」のコード進行を使った「Anatomy」、同じく「イエスタデイズ」のコード進行で展開する「Vodka」、このあたりが本作の山場。
John Coltrane and Johnny Hartman
Mobile Fidelity
Mobile Fidelity
「バラード」「コルトレーンとエリントン」「コルトレーンとジョニー・ハートマン」はまちがいなくインパルス・レーベル時代のコルトレーンの3大傑作だ。「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」「ラッシュ・ライフ」などの名曲をハートマンが独特の甘い声で歌う。コルトレーンも肩の力が抜けてリラックスした演奏。マッコイ・タイナーのピアノも、コルトレーンとの他の共演盤と異なり、たおやかな演奏ぶり。コルトレーン嫌い、マッコイ・タイナー嫌いにも楽しめる。ハートマンにとっても傑作の一枚。ほかにもハートマンはインパルス・レーベルから3枚リリースしているがそれらも最高の出来。1963年録音なので40年も前のアルバムだが、いささかも古びていない。これぞ名盤。(松本敏之)
Rahsaan: The Complete Mercury Recordings Of Roland Kirk
Polygram
Polygram
このBOXセット、最高の音楽が詰まっているので買いです。
とにかくカラフルな音世界、なにものにもとらわれない独自の精神性が垣間見れます。
スタンダードから、オリジナルまで、笛系の一枚からビッグバンド企画のもまでまさに縦横無尽でどれだけカークの音楽性が広かったかがわかります。セット中、一枚もハズレないです。
とにかくカラフルな音世界、なにものにもとらわれない独自の精神性が垣間見れます。
スタンダードから、オリジナルまで、笛系の一枚からビッグバンド企画のもまでまさに縦横無尽でどれだけカークの音楽性が広かったかがわかります。セット中、一枚もハズレないです。